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とある蛇足の思考実験(ゲダンケン)

思考実験(gedankenexperiment)。テレビ放映された「とある」シリーズをベースにあれやこれやといろいろと妄想を膨らませてみるBlog。

   

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人払いのルーン

 以前敗走したルーン文字の意味について。リベンジです。

「人払いのルーン」と言うのが妙な表現だというのは先にあげました。間違いないです。人払いと言う意味を持つルーン文字はありません。つまり、これはルーン文字そのものを指すわけではなく、それを使った魔術の名前になります。実際に張ってあるのはオシラなどと呼ばれるルーン文字一文字で、「王国、領域」という意味を持ちます。つまり、「ここは自分の領土だ」と宣言することで「何か」を実現させているのだと思われます。この場合は、人の注意を反らし近づきたくなくするわけです。ルーン文字とも近い意味合いを持つので、それほど難度の高くない魔法に見えますね。
ただ、作品中で明確に「王国、領土」ではなく「人払い」と限定しているのには意味があるでしょう。つまり、結界などの特殊な効果を持つ空間を作ったりといった「強力な魔法」ではない、と言えます。見せ場にもあまり用いられませんし、どこか気軽に使っている風に見えます。「王国」「領域」と銘してしまってはそういう扱いは出来ないし、しないでしょう。
後にステイルさんが生詠唱するシーンがあるのですが、少なくとも一般人には効果覿面でした。どういう方法で「人払い」を免れるのかはわかりませんが、今のところ(セカンドシーズン終了時点)破られたことはないようですし、その反面、破られるような危険な場面では使用しません。いろんな意味で「邪魔者退け」でしかないのでしょう。
人払いのルーンが使われる場面は多いのですが、初出の時点では、見様によっては神裂さんが使用しているように見て取れます。しかし、後からきちんとステイルさんが登場しますし、話を聞いていたらしき演出もあります。やはりルーンを使った魔術は「ルーンの魔術師」が専門のようですね。

イノケンティウスを使用するときに貼り付けていたルーンについても補足します。
これはルーン文字二文字が描いてありますね。それぞれケン(松明或いは腫れ物)、アンサズ(神)のルーンです。イノケンティウスに相応しいチョイスですね。
二文字あわせてイノケンティウス自身を表していると言う解釈も出来そうですが、そうすると不規則に何枚も貼り付ける説明がつかなくなります。以前触れたように、ルーン自体がダメ押し的に重複して描かれるものだったこと、その一部を幻想殺しで剥がしても魔法に影響がなかったことから、魔法陣のような微妙な歪みですら大きな障害となる繊細な儀式の一部ではなく、大量に使用することで術士の魔法を増幅する用途であるとするのが正しいでしょう。ルーンも必要ですが、つまるところはステイルさん自身が魔法の最大のキーであると思われます。

本題とは外れますがもう一つ。
以前イノケンティウス使用中はステイルさん、滅多に魔法を使わないと言いましたが、例のお話で見事にイノケンティウスと紅十字の挟撃で上条さんを追い詰めてましたね・・・迂闊。
後の展開でも、稀にステイルさんは複数の魔法を同時に使います。詠唱自体を同時に行うのではありませんが、他の魔法の発動中に別の魔法を使うことがあります。特に一つに集中する必要が無いのかまでは今のところわかりませんが、少なくとも目立った連射を行うことはないようです。連続詠唱の必要性がないからかもしれませんが、・・・まぁ、そういう高等技術は後々の見せ場のために伏せておくに越したことは無いですね。

ところで神裂さん、この時点ではほとんど明かされていませんが、聖人です。冗談抜きで上条さんより相当格上なので、まともにやりあったら命が危ういです。 「シチテンシチトウ」が魔法なのかどうかよくわからないのですが、彼女の流派である天草式は、何気ない所作の中に魔法儀式を隠してしまうことを得意としま す。ですが、その効果は割りと「魔法っぽい」ので、彼女は今のところ魔法を使っていないのではないかと思います。天草式の特性を利用して、魔法ではなくワ イヤーを展開するという応用をやってのけている可能性もあるのではないかということです。何せ、彼女は十字教内では上から数えたほうが早いくらいの傑物で すから、魔法を発動したらもう、威力もさることながら、影響力が半端じゃないと思うのです・・・。
実際、明らかに上条さんとの初戦時、手加減をしていました。相手を最大限傷つけまいと、鞘で殴りつけるところで留まっています。「ナナセン」も威嚇にしか使っていません。先刻インデックスさんを傷つけた故でもあるのでしょうが、とことん対話での解決を目指していました。
正直、「ナナセン」は暗殺用にしては物騒過ぎます。常人には到底見えない高速であれだけのワイヤーを展開し(これは本来必要無いのかもしれませんが。)そ れを潜り抜けた上で更に本命の攻撃が待ち構えている・・・凡そ人間相手の攻撃とは思えません。凄いのはわかるのですが、必要の無い威力です。人殺しに必要 な程度の必殺と言うのは銃程度のはず。戦車は必要ないのです。
と、考えると、恐らくイノケンティウスのような人間以上の存在に対抗するために編み出された攻撃、ということになります。最初に幻想殺し対策として顕示するために使ったとはいえ、「見せてもいい手の内」でしかない「ナナセン」すらもがそういった技。恐ろしい。

ちなみにステイルさんと神裂さんでは天地ほどの格差があるのですが・・・ネセサリウス、フランクですね・・・イギリスなのに。
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自己紹介:
 精神毒(Platonic-Poison)。神経毒ではありませんからご心配なく。勿論ただのハンドルネームなので、思いつきで変えるかも。
 「とある魔術の禁書目録(インデックス)」「とある魔術の禁書目録(インデックス)II」について書くつもりです。「とある科学の超電磁砲(レールガン)」についても触れるつもりですが、どこまで書くのかはわかりません。
 アニメ版限定でお送りします。ライトノベルや他のメディアミックス関連には触れないつもりです。また、極力他サイトの情報は(アニメ版より早く知るとつまらないので)読まない方針です。
 ちなみに、フィギュアは要らない派です。

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